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このサイトについて 頭山満150年祭から
頭山満翁は、わが国の近代・現代史に数々の足跡を残した人物でありながら、一般にはあまり知られることがない。その理由は、翁が枠に収まり切らない人であったからであろう。
翁は、勤王、自由民権、条約改正とさまざまな運動を先導して来たが、理を語るのみの思想家たることを潔しとせず、徹底して行動の道を歩んだ。その後の馬賊軍を率いての日露戦争への参戦、孫文ラス・ビハリ・ボースら革命家の支援に至っては、思想を超えて精神の発露と時代の要求のままに行動している。
また、公的な組織には属すことなく、自らが興した玄洋社も一人一派的な集団であったことを思うと、基本的な身分は常に私人であったといえる。蒋介石との和平工作も、東久邇宮が私人頭山満を頼みとして企図されたのである。
しかし、表舞台に立つことなく自由に振る舞う故か翁には謎めいた印象がつきまとい、「右翼の大物」「影の実力者」
等と呼ばれたりもするが、もちろんそれは頭山満の正当な姿を伝えるものではない。翁の呼称をあえて求めるなら、頭山満は一人の人間であり、日本人であった。翁への誤解を一掃し、是は是、非は非としてありのままの人物像を見つめることは、歴史への理解を深めるばかりでなく、未来の日本と日本人像を探る上での大いなる一助となると確信するものである。
アジアと日本の魂−武士道精神の継承を 1700名の皆さんが明治記念館に結集しました。
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